冬至と闇の静寂
時に一番惹かれるものは吐き気がするほどの恐怖だったりするかもしれない。
一番惹かれるはずのものに、一番惹かれるはずのひとにその時感じている気持ちを感じたままに正直に伝えられなかったとき、それは冷凍保存されたパックのようにいつまでもいつまでも残り続けることになる。
あるときそれは、時限爆弾のように体には収まりきらなくなって、それが解き放たれる直前にカチカチという音を立て始めてどうにもこうにも無視できない状況になる。
それはあなたが新しく産まれ変わるサイン。
ギフトを受け取るサイン。
この世に産まれてきてから、いわゆる魂のご縁が深い人同士は、お互いがお互いにギフトを贈り合うように約束して産まれてきているから。
お互いが、心を閉ざしてしまったままでそのギフトを受け取りそびれてしまうと何度でもそのときはやってくる。
だって約束したから。
そのギフトとは、私達がこの世に産まれてからずっとずっと探して探して渇望してきた一番欲しかったもの。
自分自信に出会うということ。
その相手は、もしかしたらとうてい許すことのできない自分自信を傷つけたひとかもしれないし、もう思い出すのも触れるのも嫌なくらいかもしれない。
もう誰も信用できないくらい深く傷ついているかもしれない。
あるとき、もうどうしようもなく怖いのに、どうしても蓋を開けてみたくなって、そこに飛び込んでみたら、それはそれは感じたくなかったようなことがたくさん出てくるかもしれない。
その闇や痛みの中に飛び込んでみたら、深い静寂しかないということがわかる。
痛みが神聖なものの何かに変わる瞬間。
それは、愛だったり、優しさだったり。
柔らかな柔らかな何か懐かしい力。
恐怖は幻想でしかなかったのだとわかる。
本当に幸せな関係だけが、愛とは限らない。
様々な関係からそれは見いだせることがあるしいろんな形があるから。
隣の芝生は青く見えることがあるけれど実は、一番身近なところにもうすでにそれはあったことに気がつくようになる。
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